受け継がれる思い

先日、仕事で東京に行った際、豊島区にある「自由学園明日館」を見てきました。

「自由学園明日館」は、元々、今から100年程前の1921年に創立された自由学園の校舎でした。

神戸ではヨドコウ迎賓館で知られる近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトとその高弟、遠藤新が設計しました。

 

学校機能を東京・東久留米市に移した後は、校舎としての役目を終え、自由学園と日本教育の明日を託して「明日館(みょうにちかん)」と命名され、卒業生の諸活動の場所として使用されていました。

それからさまざまな歴史を経て、今では建物の見学ができる以外にも、結婚式、セミナー、懇親会、コンサート、公開講座など多目的に使用されています。

 

明日館建設にあたり学園の創立者にライトを推薦したのは遠藤新の方で、帝国ホテル設計のため来日していたライトの助手を勤めていた遠藤が、友人でもあった学園創立者とライトを引き合わせたそうです。

自由学園の目指す教育理念に深く共鳴したライトは、
「簡素な外形のなかにすぐれた思いを充たしめたい」という思いを基調とし、自由学園を設計しました。

 

空間を連続させて一体構造とする設計は、2×4構法の先駆けとの見方もあります。

木造で漆喰塗の建物は、中央棟を中心に厳密なシンメトリーに配していて、ライトの第一期黄金時代の作風にみられる、
高さを抑えた、地を這うような佇まい(プレイリースタイル)を特徴としています。

100年近く建つ建物なのでもちろん老朽化は進み保存改修工事は行われてきてはいるものの、
デザイン自体は老朽化せず、むしろその逆。

今でも訪れた方をはっとさせるほどの佇まいと、風格が随所に散りばめられていました。

   

 

我々が造る一般戸建て住宅も遠い先の未来にそう思われるような住宅でありたい、
そして、そういうものを造りたいと思うお施主様と関わっていけたら幸せだなと思いました。

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