暮らしを残すということ

先日、テレビの特集で「遺影写真」専門のカメラマンのことが紹介されていました。

ある意味衝撃的というか、色々とメディアのあり方などが言われている昨今に、
このテーマにフォーカスするNHKさんはさすがだなと感じました。

テーマに限らず、放送されてた内容も、普通は見ることのできない印象的なものが多く、
正直な感想としては「ここまでテレビで放送していいの?」という感じでした。

 

ざっくり言えば、過疎化の進む高知県の村で写真店を営むご夫婦のお話し。

9年ほど前から、街の人たちの笑顔の遺影写真を撮り続けているというもので、
その撮影の様子や実際に遺影写真が使われるまでを、そのご家族の心境も合わせ紹介されていました。

 

最初は反対も多く、受け入れられるまでに何年も要したそうです。

確かに、今では「終活」なんて言葉もあるとはいえ、なかなか受け入れにくい習慣かと思います。

しかし、放映中に紹介されていた遺影写真はどれも笑顔が絶えることなく、
撮影場所も自分たちの暮らしてきた思い出の場所で撮られているものが多く、
その方の人生がそのまま映し出された写真ばかりでした。

その画を見たとき、一概に不謹慎などと言うのも違うのかなと感じました。

 

こればかりは、人の価値観によるものなので、強制するものではないのですが、
その人の人生というか、日常を思える写真こそが本来の遺影写真なのかなと思いました。

また、ほとんどの方が住み慣れた自分の家での撮影を希望されていたのも印象深かったです。

 

何気ない毎日の中にこそ最高の思い出はあるのかもしれませんね。

 

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