住まいBooksⅣ「低気密の家がもたらす代償はとてつもなく大きい」

 

「あなたの家には、はがき5枚分の隙間があります」と言われたら、どう思われますか?
もちろん目で見て分かる“穴”ではなく、釘の穴や壁の繋ぎ目にできる小さな隙間をすべて寄せ集めた際の総面積を言います。
「そんなに隙間があるなんて欠陥住宅だ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
次世代省エネ基準としてかつて国が定めていた数値がこのはがき5枚分なのです。(※床面積が40坪の場合)

 
 

小さな隙間がもたらす大きな代償

気密性能が低い場合に起こる代償はひとつではありません。断熱の効果を最大限発揮するのに気密は必要不可欠ですし、計画的に換気を行うのにも気密は必要不可欠です。しいては、冷暖房費の削減にも気密は必要不可欠と言えます。
にもかかわらず、気密の重要性はあまり語られないことが多いです。「○○が悪いのは気密性能が低いからだ」と原因を断言できないことが、気密がそこまで注目されていない大きな要因なのかもしれません。しかし、気密性能が低いことで起こることはたくさんあります。

 
 

断熱効果もそのひとつ。いくら高性能な断熱材を使っていたとしても隙間があれば、そこから冷たい冷気や夏の暑さが入り込んできてしまいます。魔法瓶の仕組みを想像してください。保温性の高い容器を隙間なく密閉することで、いつまでも中の飲み物は温かいのです。蓋をあけっぱなしにしていては冷めてしまうのは当たり前です。

 
 

計画換気にも大きく影響します。新築住宅には換気回数0.5回/h以上の機械換気設備の設置が義務付けられています。つまり、2時間に1度は部屋中の空気が入れ替わるように、設計段階から計画的に考えなくてはいけません。しかし、この換気計画を計画通りにできない原因の1つが低気密と言われています。最初にお伝えした国が定めるはがき5枚分の隙間にあたるC値5.0㎠/㎡では、家全体の給気の約80%以上が隙間風からなのです。

 
 

つまり、低気密であるが故に起こる現象は、住宅の基本性能をも変えてしまう重大な問題だと言えます。しかし、それだけにとどまらないのが気密がそこまで大切と言われる理由なのです。(断熱や換気が快適な暮らしに欠かせない理由は「住まいBooksⅡ-断熱編-」「住まいBooksⅢ-換気編-」をご覧ください。)

 
 

隙間ができる仕組みを知る

突然、平らな壁に隙間ができることは考えにくいです。また、完成直後の状態で隙間だらけというのも、今のご時世あまり無いのかもしれません。(最初に言いましたが、国が定める基準がはがき5枚分だという事実についてはもう少し考える必要がありますが…)

 
 

では、どういう場合に隙間ができるのでしょうか。ポイントは異素材の接合部です。木と金属、コンクリートと断熱材、窓と窓枠(木)、壁と通気口といった異素材を繋ぎ合わせる箇所が住宅にはたくさんあります。もちろん職人の技術や経験も大きく関係してくるのですが、それ以上に、何年かたった後の木の経年変化や微小な揺れや歪みによる隙間が最も厄介と言われています。

 
 

WHALE HOUSEでは、それらの隙間を無くす対策をあらゆる箇所で実施しています。それによって、完成直後の高気密性だけでなく、経年変化による隙間も極力作らないことが可能となります。もちろん、断熱材やサッシといった隙間以外の気密性を担保する仕様の選定もお任せください。

その上で、家中の隙間をはがき0.5枚以下(隙間相当面積C値0.5㎠/㎡以下)を目指した家づくりを行っています。また、完成後には1邸1邸気密測定を行ない、実際に目で見て安心していただける状態でお引き渡しさせて頂きます。

せっかく建てた家が寒かったり、結露に悩まされたり、膨大な光熱費に見舞われないためにも、ご自身で理解して納得のいく気密性能を選んでください。

 
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