住まいを新築したり、購入したりする際には、将来の負担を軽減できる住宅ローン控除が気になるものです。
特に、近年の住宅には省エネ性能など、様々な性能が求められるようになっています。
こうした住宅の性能が、住宅ローン控除にどのような影響を与えるのでしょうか。
今回は、住宅ローンの控除と住宅の性能向上との関連性について、詳しく解説していきます。
住宅ローン控除における性能向上との違い
省エネ性能で控除額に差が生じる
住宅ローン控除は、一定の要件を満たす住宅の新築や購入、リフォームなどを行った場合に、年末のローン残高の1%などが所得税から控除される制度です。
この制度において、住宅の省エネ性能は、控除額に差が生じる重要な要素となります。
具体的には、省エネ性能が高い住宅ほど、住宅ローン控除の対象となる借入金の限度額が引き上げられるなど、より有利な条件が適用される傾向にあります。
これにより、控除される税額にも影響が出てくるのです。
住宅ローン控除は性能向上で拡充される
近年の税制改正では、住宅の省エネ性能の向上を促進する観点から、住宅ローン控除の制度が拡充されています。
特に、環境性能の高い住宅に対する支援が強化されており、一定の省エネ基準を満たす住宅を取得した場合に、住宅ローン控除における借入限度額の上乗せ措置などが設けられています。
これは、住宅の性能向上と長期的な住まいの快適性や資産価値の維持・向上を結びつける考え方に基づいています。

性能向上住宅の住宅ローン控除適用
ZEH水準省エネ住宅は優遇措置対象
住宅ローン控除において、特に高い優遇措置を受けられる対象の一つが、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)水準省エネ住宅です。
ZEH水準省エネ住宅とは、断熱性能や設備基準などが国の定める基準を満たし、年間の一次エネルギー消費量が正味でゼロとなる、またはそれに近い住宅を指します。
このような住宅を取得・新築した場合、年末のローン残高に対する控除の上限額が引き上げられ、より多くの税額控除を受けられる可能性があります。
省エネ基準適合住宅も控除対象
ZEH水準省エネ住宅ほどではないものの、一定の省エネ性能を満たす省エネ基準適合住宅も、住宅ローン控除の対象となります。
省エネ基準適合住宅とは、国の定める省エネ基準に適合している住宅のことです。
これらの住宅についても、一定の条件を満たせば住宅ローン控除の適用を受けることができ、場合によっては借入限度額の上乗せ措置の対象となることもあります。
これにより、幅広い省エネ性能を持つ住宅が、税制上のメリットを享受できるようになっています。

まとめ
住宅ローン控除は、住宅の省エネ性能など、性能の向上度合いによって適用される条件や控除額に違いが生じます。
ZEH水準省エネ住宅や省エネ基準適合住宅といった、性能の高い住宅を取得・新築する際には、より有利な控除が受けられる可能性があります。
住まいづくりにおいては、こうした性能向上と住宅ローン控除の関連性を理解し、将来的な負担軽減につながる選択を検討することが大切です。