漆喰壁の調湿効果とは?限定的とされる理由を解説 | WHALE HOUSE
WHALEHOUSE
Contents Menu

お電話でのお問い合わせ
(毎週水曜・木曜・祝日定休)

078-242-2777 078-242-2777 LINEでのお問い合わせ right arrow
  • リフォーム家づくりコラム

漆喰壁の調湿効果とは?限定的とされる理由を解説

漆喰壁の調湿効果とは?限定的とされる理由を解説

壁材として注目される漆喰。
その滑らかな質感や美しい風合いは、多くの住まいに温もりをもたらします。
中でも、室内の湿度を快適に保つ「調湿効果」への期待は大きいものです。
けれども、実際のところ、漆喰壁の調湿性能はどれほどなのでしょうか。
ここでは、漆喰壁の調湿効果について、その実態に迫ります。

漆喰壁の調湿効果は本当か

漆喰壁は、その見た目の美しさから人気がありますが、調湿効果への期待も大きい建材です。
しかし、その調湿性能については、様々な見解があります。
ここでは、漆喰壁の調湿効果について、現実的な側面から解説します。

漆喰の調湿効果は限定的

漆喰の主原料は消石灰であり、それ自体が持つ調湿性能は、一般的に期待されるほど高くはありません。
漆喰壁の調湿建材としての性能を評価するJIS規格では、1平方メートルあたり24時間で最低70g以上の吸放湿量が基準とされています。
しかし、漆喰の調湿性能は、この基準を大きく下回る40g程度とされることが多く、単体では調湿建材として認められないのが実情です。

昔と今の調湿効果は異なる

「昔の漆喰壁は調湿効果が高かった」というイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。
これは、かつての住宅で使われていた厚みのある土壁が、漆喰の調湿性能を大きく補っていたためと考えられます。
厚さ15cm〜20cmにも及ぶ土壁自体に高い調湿性があったため、漆喰と土壁を合わせた「漆喰壁」全体として、調湿効果が感じられていたのです。

漆喰壁の調湿効果が低い理由

現代の住宅事情において、漆喰壁の調湿効果が期待しにくい背景には、いくつかの理由があります。

下地材が調湿性能に影響

現代の住宅では、壁や天井の下地材として、石膏ボードが広く用いられています。
石膏ボードには、本来、調湿性能がほとんどありません。
漆喰は仕上げ材として約1〜2mmといった薄い厚みで施工されることが一般的ですが、調湿性のない下地材の上に薄く塗られた漆喰だけでは、壁全体としての調湿能力は限定的になってしまいます。

JIS基準で調湿建材ではない

前述の通り、漆喰の調湿性能はJIS規格の基準値を満たさないことが多く、調湿建材とはみなされません。
ただし、実際の現場で3mm以上の厚みで施工された場合や、一室全体の塗り面積によっては、一時的な湿度の上昇(例えば、調理中の湯気など)に対しては、ある程度の効果が見込めるという意見もあります。
しかし、梅雨時期の高湿度や、冬場の乾燥といった、より長期間にわたる湿度変化に対応するほどの性能は期待できないと考えられています。

まとめ

漆喰壁の調湿効果は、その主原料や、現代の住宅で主流となっている石膏ボードを下地とする施工方法、そしてJIS基準を満たさないことから、限定的であると言えます。
かつて調湿効果が高かったのは、厚みのある土壁を下地としていたためでした。
調湿性能を最優先するのであれば、漆喰以外の建材も検討する余地があるでしょう。
一方で、漆喰ならではの美しい質感や、空間に与える心地よい雰囲気といった魅力も存在します。
調湿効果だけでなく、総合的に素材を選んでいくことが大切です。

リフォームの最新記事

WHALEHOUSE