先日、ネクストステージによる 4 回目の第三者監査に同行しました。今回は上棟直後の「屋根ルーフィング(防水下葺き材)」がチェック対象です。
目次
チェックポイント:片流れ屋根のルーフィング精度
・流れ方向の重ね幅/棟・けらばでの巻き上げ高さ
メーカー仕様どおりの寸法を確保できているかを確認。
・ジョイント位置とテープ処理
継ぎ目が雨仕舞い上、最も負荷の少ない位置に揃っているか、専用テープで確実にシールされているか。
・軒先・谷・立ち上がり部の防水納まり
雨水が集中しやすい部位ほど、ルーフィングが二重三重に重ねられているかをチェックします。
結果は 「指摘事項ゼロ」。監査員の方からも
「ひと目で分かるほど丁寧で美しい納まりですね」
と高評価をいただきました。

高所作業の安全対策 ― 親綱と命綱
屋根作業は常に転落リスクと隣り合わせ。今回は
・縦横に張った“親綱”
・親綱に接続するフルハーネス用ランヤード(命綱)
を組み合わせ、安全を確保していました。
さらにこの現場は 南側が海に面し、絶えず海風を受ける 立地。親綱は“足場倒壊防止用のテンションケーブル”としても機能し、二重の安全策となっています。
この現場は屋根部分に天窓があり、その箇所がすっぽり空いているため更なる転落リスクがありますが、監査員の方から
「天窓箇所の注意喚起が分かりやすく、しっかりとした危機管理、安全対策ができてますね」
というお言葉をいただきました。

監査で見えた “良い現場” のポイント
項目 | 評価ポイント | 現場状況 |
---|---|---|
施工精度 | メーカー基準以上の重ね幅と巻き上げ高さ | ◎ |
納まりの美観 | 施工ラインが一直線でテープ処理も均一 | ◎ |
安全対策 | 親綱・命綱・足場メッシュをフル活用 | ◎ |
注意喚起 | 簡潔でわかりやすい | ◎ |
まとめ
第三者監査は「図面どおりに造る」ことを超えて、安全・品質・記録を総合的にチェックする仕組みです。今回の屋根ルーフィング監査では、
- 片流れ屋根特有の雨仕舞いポイントをすべてクリア
- 高所での “見た目の美しさ=精度の高さ” を実感
- 親綱が “転落防止+足場補強” の一石二鳥で機能
という収穫がありました。今後も各工程で 「第三者の目」+「徹底した安全対策」 を重ね、お施主様に安心していただける家づくりを続けていきます。